弊社が管理受託しております三幸産業グループビルでは、年2回、ビルごとの自衛消防訓練を実施しております。
2024年6月、各ビルによる避難訓練の後、お招きした石神井消防署消防吏員の方々を講師として、水消火器による消火訓練、そして通報訓練をレクチャーしていただきました。
また、今回は特別企画として、(非常用)防災キャビネットの紹介展示をいたしました。
※写真は2024年の訓練の様子
三幸産業グループビルではビル利用者様の安全と安心を第一に考え、万が一、使用中のエレベーターが停電などで非常停止した場合に、少しでも搭乗者の不安軽減に役立てられるよう、全ビルエレベーター内に(非常用)防災キャビネットを配置しております。
今回の自衛消防訓練では、特別企画として(非常用)防災キャビネットの収納物と、その解説動画の展示をいたしました。
また、防災キャビネットを実際にさわれるコーナーを設けました。展示には設置している防災キャビネットと同じものも用意し、蓋を開けた時に照明が点灯する様子などをご覧いただきました。
「東京の23区内から119番をかけたら、どこにつながると思いますか?」
今回の自衛消防訓練の主旨である「通報訓練」は、講師にお招きした石神井消防署消防吏員の問いかけで始まりました。
答えは、千代田区大手町にある「特別区災害救急情報センター」でした。
東京都内(稲城市、島しょ地区を除く)で119番通報をすると、23区内は千代田区大手町、多摩地区は立川市にある多摩災害救急情報センターにつながります。(※携帯電話等で通報する場合は、県境など場所によって近隣の他の消防本部へつながることあり。)
通報の際は、まず落ち着いて、オペレーターの質問に簡潔・正確に答えて欲しい、と講師は言います。
2-2)通報訓練資料:東京消防庁「やってみよう防災訓練~119番通報のしかた~ 」より
左-火事の場合 | 右-救急の場合
救急車/消防車に、一秒でも早く現場に駆けつけ対処してもらうためには、通報者は何を伝えたらいいのでしょうか。
など、基本的な対応の他に、具体的なアドバイスがありました。
「難しいことはありません。見たまま、見たことを言ってださい。」
ここで実践編となり、通報訓練のロールプレイングを行いました。
ロールプレイングでは、講師が即興で出題する「状況」(救急車・現在地・急患の状態など/消防車・現在地・逃げ遅れの有無など)を、通報役の参加者が通信員役の消防吏員に伝える、という訓練をしていただきました
消火の訓練の様子です。
初期火災の場合であれば、消火器で消し止められる可能性があります。訓練には水の入った訓練用の消火器を使います。
各ビルで避難訓練を行いました。
炎が天井にまで達すると、消火器ではもう対応できないと言われます。「もしも」が起きた時の為に避難経路を覚えておくことは、自他の安全を守る意味で大切です。
ただし、その時絶対にエレベーターは使用してはいけません。必ず、階段で避難してください。
4-1)避難訓練:訓練開始前 係員が発信機の動作手順を説明する様子
三幸産業グループは、各ビルに非常時用の自動放送システムを設置しております(※注1)。さらに、一部のビルでは4ヵ国語対応となっており、日本語に慣れていない海外の方でも安心していただける設備を導入しております。
注1)一部のビルを除く
消火訓練・通報訓練実施の間、入居テナントの皆様やビルご利用のお客様、近隣の皆様方には、ご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございました。また、お忙しい中、訓練に参加していただきましたテナント従業員の皆様方、石神井消防署吏員の方々に御礼申し上げます。
今後も建物利用者様にとって、より安心・安全な環境構築の助力となりますよう努めてまいります。ぜひ、防災について興味をお持ちいただき、多くの方にご参加いただければと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
弊社では防火対象物定期点検・防火設備定期検査・消防設備定期点検に関するご相談を承っております。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
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